昔のこと

結婚に至るまで、とにかく色々なことがあった。

誠実なタイプの人だと思っていた旦那は、実は誠実とは程遠い人だと分かってからは、辛い思いしかしなかった。

なのに、何故か結婚に至り、今に至る。

もっと早く気付いていれば、

好きになる前に気付いていれば、

きっと私は踏みとどまり、

全然違う人生を歩んでいただろう。


可愛すぎる子供が、自分にそっくりで産まれてくると分かっていれば、見てくれなど気にせず、もっと他の本当に誠実な人を選んでいただろう。


好きだけど付き合えない、と謎の告白をされた数日後、ストーカー化した元カノHが乗り込んできた。

嘘つきと叫んで、そこにあった穴あけパンチを投げた。

それは私の顔面に当たった。

そして私に出て行けと言った。

最終的には、Hがいいと言うまで付き合えないと訳のわからないことを言われた。


それから、実はYと隠れて頻繁に会っていることが分かった。Yとどうにかなれるかも、という期待の元、Hを隠れ蓑に私と付き合うのを先延ばしにされていたのだ。