母の小言
一日中小言を言い続ける母。
よくもまぁそんなに文句が言えるものだと感心してしまうくらい。
少しでも突っかかろうものなら、何倍にもなって理不尽に言い返される。
家族は皆、母が小言をはじめると言い返さずにひたすら聞き流すことに徹する。
父はアルツハイマーを発症し、性格が攻撃的に変わってきた。
母の言うことを、いつも、1番うまく聞き流していたのは父だったが、すっかりできなくなってしまった。
いちいち言い返したり、言い訳したり、「うるさい」と言ってみたり…そしてヒートアップ。
止まらなくなる、悪循環。
私も小言はかなり言われる。
嫌みたっぷりに。
さっきは、昼ごはん何がいいか聞かれたから、切って混ぜて焼くだけだから、私的には手抜き料理のお好み焼きと答えた。
「なんでもいい」と言われるのが、主婦は嫌いだと分かっていたから、私なりに気を利かせて楽な料理を答えたつもりだ。
そしたら、「料理させるのか!」と。
さすがにイラっとして、「何がいいか聞かれたから答えただけでしょ。それならなんでもいいから自分が楽なものにしてくれていいよ」と言い返す。
そこでヒートアップするのが母。
「あんたも1ヶ月たったんだから、作ってくれたっていいんだよ」
だったらさー。
1ヶ月たったし、今日お昼何か作ってくれる?とか言えばいいじゃん。
皮肉たっぷりにそういう言い方してくるから、こっちも、やってあげようって気がしなくなる。
ホントに人のやる気を削ぐのが上手。
幼い頃、きょうだいでよく話してた。
お父さんとお母さん、離婚すればいいのにね。と。
今でも思う。
さっさと、熟年離婚すればいいのに。